ポジティブな言い回し
最近「慣れる」ことは良いことなのか悪いことなのか分からなくなってきました。
「慣れる」ことのメリットとして
- 作業の効率化
- 対処までの時間の短縮
- マルチタスク化
と、まぁ自分の語彙力と想像力が欠落しているために同じようなことしか述べられませんが、大体こんな感じですね。
デメリットとしては
- 新鮮味の欠如
- 感覚の麻痺
- ルーティン化
が、挙げられますね。こっちは感覚的な問題が多いような気がします。
私は恥ずかしながら喫煙者なのですが、これにも「慣れ」は適用出来ますね。
始めは煙にむせていたのが、段々と気にならなくなります。
要は、中坊のふかしからアダルトな肺喫煙へとシフトしていく様です。
これも良く言えば「慣れ」ですが悪く言えばニコチン・タールに抵抗が無くなっていってるんですよね。
今までは死へ歩いてたのが、気付いたらスキップになってるんですよ。
まぁ、極論言っちゃえば「慣れ」とは死へ向かう準備な訳ですよ。
痛みに慣れ、喜びに慣れ、あらゆる感覚が慣れ、いずれは何にも驚かず反応せず気付いた時には死んでいる。
「慣れ」の境地にはこういう未来が待っているんじゃないかと、そう感じる訳です。
人々はこういった負の側面に目を向けずに、少しでも良く感じる方へ物事を前向きに捉えているんじゃないかなって。
ただ、これは幾分良い面もあるのでこうやって世間で蔓延っていくんだよね。
就活なんて最たる例ですよ。
優柔不断で作業が遅い人間だって、慎重で作業が丁寧な人間になれる。
何でもかんでもポジティブな感覚に変換することで、皆が受け入れやすく、下ではなくて上を向いて行進させるような強迫観念に蝕まれていくんですよね。
坂本九だって上を向いて歩いてるし、人は空を向いて歩きがちなんだよ。
そのせいか、道端の石ころに躓くぞってラッパーは言いがちだし。
気付いた時には負の側面に呑まれて取り返しがつかなくなる…… なんてことは今まで散々経験してきたでしょう?
つまり、実験ノートはその日に書け。